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点検は本当に役に立つのか!?

2023/03/11

自社が点検した製品は本当に状態がいいな、と手前味噌ながら感じた。

 

筆者は設計担当なので、普段社内で図面を描いています。図面ばかり見ていると「物の重さ」とか、「可動部の固さ」とか段々と感覚が鈍っていきます。それが過ぎるとクレーンがないと持ち上がらない重たい部品の図面を描いてみたり、使い勝手が現実から少しずれた設計をしてみたりとあまりいいことはありません。

そこで、時々工場で部品や装置を実際に触ったりして感覚をリセットするのですが、点検に同行して実際に現場で使われている製品を見ることもあります。

 

この時、色々な製品を見ます。設置して間もないものから20年以上経過したものまで。共通して思うのは、

 

「定期点検を受けていただいている製品は状態が良い」

 

ということ。筆者が言うと自社のことなので手前味噌になるのですが、毎年点検を受けていただいている製品はすごく状態が良く、不具合などほとんどありません。古い機械でも外観は年季が入っている様に見えるのですが、正常に稼動しています。

逆に、設置から10年以上経過して初めて点検する製品など、そこかしこに要整備項目が見られます。

 

具体的に言えば、ホースリフターならばドラムをはじめとして錆が出ているものや稼働時に音がするものもあります。「点検」と言うと必要項目を見るだけだと考えておられる方もいるかもしれません。しかし、流通産業の点検は検査して上で整備しています。その整備内容は、その製品に合わせた内容となっています。動きが固くなってきている部分にはグリスアップしたり、錆が浮いてきている部品には錆止めを塗布したり、様々な整備を行うことがあります。

点検担当には設計も知らないチェック項目や、整備内容があり同行しているだけで勉強になります。当然、その後の設計に活かせる内容もあります。

 

餅は餅屋と言うように、音がしている場合は原因の可能性がある個所を経験からあたりを付けて見ていくので発見が早く、対応も適切です。手際よく点検と整備をしていく様子を見ていると、

 

点検は受けた方がいいな

 

と、心から思いました。

あなたのところに設置されたホースリフターの調子はいかがですか?動きや音に不安があるようでしたら、ぜひお声掛けください。